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中学⇒小学校の英語教育:小学校への訪問授業

松蔭中学3年GS生が、12月8日(金)に近隣の美野丘小学校へ訪れ、英語でSDGsの出前授業を行いました!

【経緯】
松蔭中高では、毎年度2月中旬に奉仕活動の日を設定しています。社会に何かしらの形で、中高生として貢献できることを行うというのが目標。

この目標に向けて、今年度の現中3GS生が設定したのが、小学校へ出向いて英語授業を担当すること!!

実施の経緯(1学期)

1学期末に、なぜこの活動が必要なのかのプレゼンを行った。

(まとめ)自分たちが小学校の英語授業で苦労した経験があった。英語力があがってきた中学生となり、何か小学校の英語授業へ貢献できることはないか。調べるにつれて、小学校の英語教育の問題も分かり、少しでも貢献できることはないかと考えてテーマを設定した。以下、①学期の発表時のスライド

学期末プレゼンの様子と全体プログラムの流れ


実施内容(2学期)

自分たちで授業案を考えては、クラスで話し合い思考錯誤しながらプランを設定。

①小学生へ伝えたいこと
・もっと自由で良い、性別に捉われて欲しくない。
・男子女子という区別は社会的に決められたものだと知って欲しい。

②授業案&授業の様子
i) 挨拶+グランドルール(否定しない)

ii) アイスブレイク① 魚の絵を書く⇒顔が大体左向きになるのはなぜ?

iii)アイスブレイク② ACJapanの広告⇒聞こえてきた声は? 



iv)活動の共有⇒発表
 なぜ、そのような声だと思ったか話し合ってみましょう。なぜ魚は左向き?声はそうなの?中学生がファシリテーターとしてつく。


v)ジェンダーの説明
「Goal 5 Gender equality, ジェンダー平等を実現しよう」

生徒作成スライド

魚を左向きに書いていたのは、食卓でお魚が出されるとき左向きだから無意識のうちに決めつけてしまう!!さらに、ACジャパンの動画では、子供のお世話をしているのはお母さん。「支払いカードで」と言っているのは男性といった意見が多かったと思いますが、お父さんの可能性もありますし、女性が払っているかもしれませんよね?このように、世の中のイメージに縛られていませんか??⇒アンコンシャスバイアスの気づき

皆さんは今、色んなことを吸収して成長できる時期でもあるけど、同時に周りのいろんな意見や物事に左右されたり、悩みがあったりして大変だと思います。だからこそ、イメージや世の中の形に縛られず視野を広げて、自由に自分らしく生きていきましょう

vi)英語の歌をジェンダーに合わせて、歌いながら踊る
英語と踊りの説明
エビカニクスの歌詞をジェンダーで伝えたいことで作成して、みんなで踊りながら英語&ジェンダーについて振り返る&知る。


【作成した歌詞】
Everybody ​
Anyone can be, anyone can be, anyone can be 
Anything   ​

boys, girls all can be free 
We have our own specialties 
Gender is not our problem 
Hey, you, let's say "I love this"

​one two three four  ​
boys, girls, boys, girls 
boy girl boy girl boy girl boy girl 

Wao-- 

和訳
みんな~
誰でも誰でも誰でも、何でもなれる
男の子も女の子もみんな自由
みんなそれぞれで特別さ
ジェンダーは問題ではない
そこのあなた、おもいっきいってこれが好きって言おう!
1,2,3、4
男子、女子、男子、女子
男女男女男女男女男女男女 わおーー!!

音声(後にアップ予定) 

vii)まとめ
今日は楽しかったですか?繰り返しにはなりますが、みんな違ってみんないいと言う言葉がありますが、私たちはその通りだと思っています。だからといって、自由だから何でもしていいと言う訳ではありません。自分の行動に責任を持ちましょう。その上で自分らしく生きる方法を探していきましょう。以上です!今日はありがとうございました!

③【生徒の振り返り】
少しグダグダになってしまったクラスもあったけど、慣れていくにつれて動き方もわかってきたので、上手くいったと思います。みんなと楽しくできたので良かった。みんなだけで授業をするという大変さを知ったので、次はトラブルが起きた時でもすらすら対応できるようにしたいです。

思っていたより上手く行ってよかったです。分刻みで準備をしてしまうとその時間通りにいかなかった時に焦るので大まかに決めてその都度調整するのがベストだと思いました。反省点はあまり手が上がらず時間が余ったこともあったこと。もう少し皆んなから意見が聞ける方法を用意しておくとスムーズだったかなと思いました。それでも、班の子達とお話したりと何もしていない時間を作ることはなかったのでよかったです。


教員コメント

実施に向けて、授業内容を準備したくさん練習をしました。伝えたい内容は、小学生によく伝わったと思います。そして、何よりも実際に授業計画を行い、どう授業を運営すると上手くいくかが見えていたのが、教員としても嬉しく思う。

加えてファシリテーターのスキルや、責任感をもって取り組んでいたのが何より素晴らしい!!

3学期には保育園での実施を検討中。外に出て学ぶことも多々あるので、色んなことを経験して、成長していって欲しいなと思う。