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中高生の朝活:声を出して、時事を知って、表現者になっていこう!

松蔭中学校GS・松蔭高校GLでは、(月)~(土)の8:20~45分に朝の活動を行う。初めに共通の帯活動として発声トレーニングを行い、その後は以下の取り組みを実施する。

朝の発声トレーニング

コース設立から2年目の振り返りで特に多かったのが、発表時の声の大きさが小さいこと。教員も生徒も、保護者さえもが感じていた。

そこで何とかしたいと思いみんなで考えたのが、朝の5分に発生のトレーニングを行うこと。今ではこういう形で行っている。

①舌回し左右5回回し
②リップロール
③タングトリル
④腹式呼吸
⑤ハミング
⑥「あ~」
⑦活舌をよくする練習(最近は早口言葉)

気になるニュースのまとめ

週6日のうち、1日は1週間のなかで気になるニュースをピックアップして、それらについて、以下を書いて提出。

  1. 【事実】内容のまとめ:100~200字 ⇒ニュースの要約

  2. 【事実】まとめた内容から3~4つ内容面で重要となる言葉を書きましょう。⇒キーワードの抽出

  3. 【意見】自分の考え150字以上(感想、疑問、賛成意見、反対意見、提案など)どんな風に感じた?それはなぜ?これを読んで○○と感じた。それは~⇒自分の意見をつくる練習

  4. 【質問】このニュースについてみんなの意見を聞いてみたい!それはどんな質問?問いを作る練習です。答える側が、広く深く考えられるような質問を考えましょう。⇒問いをつくる練習

  5. .新しく知った言葉や調べたことを読みつきで2つ書こう。なんとなく分かるけどというのを調べて書くのもOKです。語彙を調べて増やす取り組みです。正しく言葉の意味を知りましょう。⇒語彙教科

  6. 出典先の明記⇒出典の大事さを理解

  7. 今週の幸せ。今週を振り返り、学習面で嬉しかったことや上手くできたことを1つ教えてください。⇒振り返り&自己肯定感

ニュース発表:気分はTED talks

そして1週間に1度は、ニュース発表。2名が、黒板にキーワードを書いて、そのキーワードでニュースの内容をプレゼン。

発表者のプレゼンの流れは、①ニュースの要約、②自分の意見、③聴衆に対して意見を求める問い、の3点を伝える。

発表の様子は上の動画の後半部分。

聴衆となる他の生徒たちは、以下の項目で発表者の発表内容を評価し、発表者の問いに答える。

聞き手となる生徒たちが評価して答える項目はこちら。

最後
 発表者は、自分が立てた聞き手への問いの結果(聞き手のコメント)を振り返りとして見て、他者の意見を知り、評価から自分の出来を確認する。

時事ニュースの活動のまとめ

この上のニュースの活動を継続して中高6年間続ける。やはり継続は力なりというか、学齢があがるにつれてまとめ方も上手になり、キーワードで話すことにも慣れていく。そして、出してくる問い(聞き手に対して意見を求める問い)が、興味深いものになっていく。

長く中高の教育機関にいるが、残念ながら時事問題に関心がない子どもたちが多すぎると悩んでいた。しかし、こういう取り組みを行うと、やはり子どもたちはニュースへの関心もでてきて、今の社会についても知り、理解が深まっていく。

色んな学びがある活動になっていると思う。そして、その効果を非常に感じている。

他の活動(表現、読解、アンバサーダー)

 礼拝で1日、ニュースのまとめで1日、ニュースプレゼンで1日。他の3日間は、何をするかというと、各教員が自分の強みを活かした授業を展開している。

国語の先生 ⇒ 時事ニュースの読解&語彙増強
美術の先生 ⇒ 表現力のトレーニングで、演技指導
英語の先生① ⇒ PCの使い方講座など
英語の先生② ⇒ 学校のアンバサダー活動

まとめ

まだ松蔭GS・GLが始まって4年目ですが、この活動を6年間通して行った生徒たちは、どういう風に成長していくのでしょうか。今でさえ高学年は、ニュース要約やプレゼンに慣れてきているので、きっともっと要約力や表現力をみにつけていくのだろなと思います。

生徒たちの成長が楽しみです!