直島でのアートマインド宿泊研修 – 見る力、感じる力、そしてつながる力 –
松蔭中学GS(グローバル・ストリーム)2年生の研修は、香川県の直島でアートマインドを育むこと!なぜ、グローバルコースが、アートマインド?
もちろん、アートマインドが大事だと思うからです!
今回は、教員の思い&生徒の感想を紹介させていただきます!
【インスタ】
研修の目的
直島へのアートマインド研修を企画した背景には、現代の情報社会における「見せ方」や「表現」の重要性がありました。SNSが普及し、誰もが瞬時に情報を発信できる今、どのように自分の意図や価値観を視覚的に伝えるかが大切になっています。アートは、表面に見えるもの以上に、多様な視点や感情、そしてメッセージを秘めており、鑑賞者が深く読み解くことで新しい発見を与えてくれます。そうした力を養うため、今回の直島研修を計画しました。
直島という場所の魅力
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島は世界的にも評価されるアートの聖地です。地中美術館や家プロジェクトなど、島全体が芸術作品のような場所で、自然と調和した展示や作品が多く、訪れる人に強いインスピレーションを与えます。この環境での研修は、アート作品に触れ、その奥にあるメッセージを読み取る力を育むだけでなく、自分の視点を再発見する機会でもあります。そして、過疎が進んでいた村をここまで観光地域に発展させてきた取り組みにも注目!
追加ミッション(インタビュー)
直島には海外からの観光客がおおく訪れている。現中2の生徒たちの今年度の活動テーマは、「無意識の偏見」について調査すること。そこで、観光客の方へ、突撃インタビューも実施!!
例えば、こんな質問
①日本で不思議や驚いたこと、または困ったことはありますか?
②バスの運転手さんの性別は?
③男性のイメージカラーは何色?
④女性のイメージカラーは何色?
①の回答は、なんと!トイレの回答が多い!ウォシュレットやおとひめ、そして使い方が複雑という意見あり。②~④は、ジェンダーに関わるもので、やはり固定されたイメージがある。
宿泊研修の意義と共同生活
今回の研修は、単なる日帰りではなく、宿泊を伴う「共同生活」という要素も取り入れました。宿泊研修は、普段の生活環境から離れ、仲間との新しい関係を築く機会でもあります。異なる視点や考え方を共有し合うことで、他者の視点を学び、グループで協力しながら新たな発見を楽しむことができます。共同生活の中で、アートへの感性だけでなく、人とのつながりやチームワークの重要性も再認識することができました。
中学生あるあるですが、中2の2学期、思春期の真っただ中で他者との共同生活、もちろんもめることやギスギスするこもある。でも、そういう人と合わして生活し、みんなが居心地のいい距離感とは?、そんな部分をクラスで考えて、乗り越えていってほしいわけです。
研修を通じて学んだこと
直島のアート研修を通して、単に「見る」だけでなく「感じる」ことの大切さを実感しました。一見シンプルに見える作品でも、じっくりと向き合うことで作家の意図やメッセージが浮かび上がってきます。また、それを仲間と共有することで、自分とは異なる視点や気づきも得られ、感性をさらに広げることができました。
生徒コメント(感想)
Q:なぜ松蔭中学GSは、香川県の直島でアートマインド研修を行うのでしょうか?先生方は、何を知って感じてほしかったのでしょうか?
アートなどを通して、自分の意見をまとめてそれを人に分かりやすく説明する能力を育てるための研修旅行だったと思います。
『宿泊』という面では、事前に喧嘩をしても結果的には楽しく過ごして終わるということ。『アート』という面では今までにないものを私たちなりに感じて考えてほしかったということ。
普通の美術館とは違う直島のアートを経験してほしいから。私は自然が美しくて、これもアートだと思った。なぜこんなに島全体がアートなんだろうと思ったり、この建物がすごいと思ったりすることは、普段ないから、そういう体験をしてほしかったのかと思う。
美術で美術館へ行こうという課題があるけれど、逆を突くと課題がなかったら美術館へ行く機会はなかなかなく、アートに触れる機会もあまりない。なので、直島という普段触れることのないアートの島へ行き、非日常を体験してほしかったから。そしてクラスメイトと一緒に寝泊まりする機会もなかなかないので、みんなで協力したり、自分のことは自分ですることを伝えたかったのだと思う。
「アート鑑賞」という大きな目標や「インタビュー」というミッションをこなすためにクラスの子達と話したり、協力することをアートを通して同じ目標?にすすむグループワークや人間関係の距離感などを体験することで、伝えたかったのかなと思いました。
最後に教員コメント
この直島でのアートマインド研修を通して生徒たちが得たものは、単なるアート鑑賞の枠を超え、自己表現や他者との協力、探究心の成長につながっていることがよくわかる。これからもさまざまな体験を通して自分らしさを見つけ、さらに成長していってほしいと願っています。